Q and A
Q:今回の改良は第一結晶ホルダーのみのようであるが、
第二結晶ホルダーも改良したほうが良いのか?
A:第二結晶の熱負荷はそれほど大きくなさそうなのだが
きちんとチェックしておくべきだろう。
Q:V型水路の表面積をもっと大きくすればさらなる冷却効率の向上が
期待できるのでは?
A:今回の形状は「120度の開き」で加工しているが、
もっと適切な形状があるかもしれない。
振動に関しても、作ってから測ってみないと何とも言えない。
Q:300mmビームの均一性が向上しているが、振動抑制の効果も影響しているのか?
A:影響していると思われる。
Q:半値幅が平均0.05arcsec狭くなっているとあるが、ほとんど誤差の範囲では?
A:rocking curve の幅の再現性をきちんと評価していない(誤差を測っていない)が、
有意な差であると思われる。
Q:ホルダーを製作費用はどのくらい?
A:28万円です。
Q:実施した対策のうち最も効果のあったものは?
A:効果の高かった順に、ターボファン冷却ファン→配管改造→ダンパー
Q:Si(311)3rdのRocking Curveの半値幅が対策により半分程度になっているが、
FluxDensityのアップ率は10%程度という結果について、FluxDensityが
半値幅の減少率に対応してもっと向上してもいいのでは?
A:本当のところは調べてみないと解らない。
rocking curve 測定で現れているのは、
本当のrocking curveに振動のヒストグラムがconvolutionされた物なので、
シミュレーションは比較的容易ではないだろうか?
Q:半値幅を振動評価に使っているが、この半値幅にはビームの変動も
含まれているのでは?
A:「ビーム」が電子ビームの事ならば、
それはほとんど影響していないと思われる。
電子ビームの位置の変動量は十分小さい。
Q:φ軸をなくしていますが、面切り替え時に必要なのでは?
A:調整には支障ありません。定位置出射は出来ているので。
Q:フレキシブルチューブをブレードホースに変えた目的は?
A:フレキシブルチューブは、振動に対し敏感に反応すると考えます。
ブレードホースは、フレキシブルチューブ外周をメッシュで覆っており、
強度的に強く振動に敏感でなく、又重量も振動抑制に寄与していると思います。
Q:ダンパーを自作していますが、既製品はありますか?
A:同様の原理で既製品があります。BL01にあるので参考にしてみて下さい。
Q:駆動軸をアルミブロックに置き換えていますが、
重量はどうなっていますか?(重くなっている?軽くなっている?)
A:あまり変わっていないと思います。
Q:今後はどういった対策を考えていますか?
A:流量を下げるのと、高熱負荷下での長時間安定性を向上させる予定。
分光器内部のデザインをもっとよく考えたい。
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